ボクのセカイをまもるヒト

谷川流の新刊。新シリーズです。
何の事情も分からないまま、「お前を護る」と、主人公の高校生・朝凪巽の前に突如現れた少女と幼女。彼女らの話だと何者かに狙われているらしいが、当の本人には思い当たる節は無し。しかし何かの勘違いだろうと思っていたのも束の間、本当に襲撃者が現れて...。
こんな感じの話。この世には複数の世界が存在していて、やってきた2人は、主人公を護る事以外には興味を示さない少女と、主人公から5m以上離れると自爆する幼女型ロボット。それぞれ異なる世界からやって来たと言う設定。どうやら主人公の世界以外は滅亡の淵にあるらしく、滅びを回避するためには、対立する世界が放った刺客から護る必要があると言う流れで話が進みます。
この1冊だけだと、特にこれと言った捻りもない、至って普通のボーイ・ミーツ・ガールもの。複数の世界がある、と言う辺りは谷川流お得意のSFチックな設定ですが、すげー魅力あるキャラクタがいる訳でもないし、激しく盛り上がるような展開があるわけでもない。
しかし、でっかい伏線が裏に隠れている匂いがプンプンするので、面白くなるかどうかは今後の展開次第ですね。谷川流のシリーズを、1冊で判断するのは少し早すぎる。『学校を出よう!』や『電撃!! イージス5』みたいに、また2巻から面白くなるかも知れないし。