リボーンリバース ゴースト・コンタクト

グループSNEから出た、新しいシェアード・ワールド・ノベルズ。
一部の人間にしか見る事の出来ない、巨大な樹がそびえ立つ神戸が舞台。その樹から降り注ぐ種に、念が篭る事でユウレイとなる。篭る念の種類によっては人間に害を成す存在ともなるユウレイだが、そんな存在をパートナーとして戦う<霊操者>と呼ばれる存在がいて...。
こんなお話。1巻と言う事で、世界設定を飲み込むのに一苦労。さらにシェアード・ワールド・ノベルズだから、各話それぞれ書き手が違うので、世界観に関する部分が微妙に統一されていないような印象が強く、余計に理解するのが大変でした。1冊読んでも、未だに良く分からん所があるし。
まだまだ始まったばかりで、この1冊だけじゃ、面白いのか詰まらないのか良く分かりません。色んな作家が関わって、沢山の話が作られてこそのシェアード・ワールド・ノベルズだと思うし。ただ、世界設定だけは早めにキッチリと固めて欲しい所です。登場人物たちの持つ力と、ユウレイの関係が曖昧な感じがします。妖魔夜行の世界観は、TRPGのルールで固められていたから、矛盾する点は目につかなかったけど、このシリーズは違うし。まぁ、いつTRPG化してもおかしくない世界観ではありますが。
妖魔夜行のように、面白いシリーズになってくれると嬉しいけど...どうなる事やら。