ブルースカイ

ハヤカワから出た桜庭一樹の新刊。
中世ドイツで魔女狩りの話、近未来のシンガポールでの話、そして最後は現代の話と、3つの話を一人の少女の存在で繋ぐ形の作品なんですが...なんだか良く分からないお話でした。
"少女"と言う世代は昔は存在しなかった、と言う辺りの話は割と楽しく読めたし、序盤の魔女狩りの話も、続きをワクワクしながら読めた。特に、シンガポール編での、大人と子供とその間の話は、なかなか興味深くて良かった...んだけど、読み終わった時に、「で、結局なに?」と言う疑問がどうしても残ってしまいました。結局この作品とは、自分は"繋がれなかった"のでしょう。
桜庭一樹の作品、あんまり自分には向かないような気がしてきました。この前読んだ『少女には向かない職業』も、面白かったけど部分部分で理解できない所も確実にあるし。まだ未読の作品も多いので、決め付けるのも勿体無いけど。