世界の中心、針山さん

成田良悟の新刊。電撃hp掲載分をまとめた、連作短編集です。
『としれじぇ』と『魔法少女893号』が良かった。特に後者、仁義に篤い銀島さんが格好良すぎます。『拝啓、光の勇者様』は微妙。唐突な展開に、全然ついていけませんでした。
書き下ろしは、各短編を繋げる1編。各短編のキャラ達のバラバラな視点から書かれると言う手法は、成田良悟お得意のパターン。しかし、このパターンには結構飽き気味なので、あんまり楽しめませんでした。すんげー盛り上がるような展開があるわけでも無かったし。
また途中まで、針山さんは名前だけが延々と登場し続ける謎キャラだと思っていましたが、途中から本人が出てきたのはちょっと意外でした。影で話を繋げる役として、どんな人物なんだろうと、これからもワクワクさせてくれると思っていただけに、この登場は残念。もっと引っ張ってくれたら良かったのに...。