空ノ鐘の響く惑星で 8

『空ノ鐘』新刊。以下、凄い勢いでネタバレしてるので、未読の方は注意。
緊張下にあった、アルセイフとタートムですが、ついに本格的な戦争に突入。ベルナルフォンの活躍が良い感じに光ってます。他にも、シルヴァーナの意外な一面とか、新キャラ・ソフィアと国王陛下の面白い出会いとか、イリスの微妙な心変わりとか、この世界とリセリナ達の世界の関係とか、とにかく読み所が一杯で、非常に面白かったです。個人的に気に入ったのは、ソフィアとブラドーの話でしょうか。思わず笑ってしまった。
この作品、略奪とか拷問等の、戦争の暗い部分が殆ど描かれていません。賛否両論ありそうな所ですが、個人的には酷いシーンは読んでいて鬱になるんで、この方が好き。あとがきにこの辺の話がちょっと触れられてますが、この路線で正解なんだろうなぁと、今回しみじみ思いました。
タートムとの戦いはこの巻で一段落したので、次はラトロアとの戦いを匂わせて終わるのかなぁと思いきや。
ラストでウルクが!! ウルクが...復!! 活!!
このキャラには毎回毎回ヒヤヒヤさせられていましたが、これで一安心。これまで出番が無かった分、次の巻からは思い切り活躍してくれる事でしょう。いやー楽しみだ。