世界のキズナ 1

スニーカーの新刊。第8回角川学園小説大賞・奨励賞受賞作。
教師が魚だったりクラスメートがロボットだったりと、幾つものパラレルワールドが混ざり合って一つになった地球が舞台。内気で取り得の無い少年・庸介は、地球を元の姿に戻すためにやって来た星間連合職員の女の子・沙織に手を貸すことになって...。
こんな感じのお話。イラストレータは、『これが私の御主人様』の絵を描いてる人ですな。最初気が付かなくて、どっかで見たことあるイラストだなーと思っていたのですが...気付いたときにビックリ。
しかもカラーイラストには、何故か某メイドガイがっっ!! 本編では全然それっぽい事は書かれていないので、絵師の遊び心でしょうか。見た時、思わず吹いたよ。
んで肝心の内容ですが、それなりに楽しめました。こういうのもボーイ・ミーツ・ガールと言うのでしょうか? 主人公がヒロインと出会った事で成長していく感じ。キャラが立ってるので読みやすかったし...買う前は「微妙かなぁ」と思ったりもしたんですが、良い方向に期待を裏切られた感じです。ただ、もうちょっと盛り上がる展開があれば良かったかなと。ラストの展開は先が読めてしまうので、あんまり驚きも無かったのも残念な所。
しかし、わざわざタイトルに巻数が明記されているぐらいだから、これって続編出るんだよな。キッチリ1冊でまとまってるし、再登場できる登場人物はごく一部だけなのに...どうやって続けるんだろう?