白い花の舞い散る時間

コバルトロマン大賞にて佳作を受賞した作品。評判が良いようなので読んでみました。
チャットで知り合った5人の少女が、ハンドル名も本名も伏せた状態で4泊5日のオフ会に参加するお話。5人が参加するはずだったのに、実際には4人しか集まらなくて、さらに集まった4人にはどことなく共通点が...と言う感じで話が進みます。
ネット上のハンドル名と登場人物の関係や、1人来ないと言う事実を中心としたミステリーなのかと思って読んでいたら...終盤、物凄いスピードで別の方向へと突っ走る展開に暫し唖然。見事に騙された訳ですが、終盤のドロドロっぷりが個人的に性に合わなかったのが酷く残念でした。読後感があんまり良く感じられなかったのが、なんとも。
本名はおろかハンドル名も明かさず、新たに用意した偽名を名乗って集まったオフ会、と言う謎めいた設定と、さらにそんな情況でも楽しんで会話をしているキャラ達の雰囲気が非常に良かっただけになぁ。先の展開をワクワクしながら読んでいたので、尚更、話の結末が肌に合わなかったのは残念としか言いようがありません。
ラストさえ除けばとても面白かったので、次の作品に期待しますかね。