銀盤カレイドスコープ vol.5

アニメ化目前、『銀盤カレイドスコープ』の新刊です。
イギリスのトップアイドルで、女子シングルのジュニア世界選手権チャンピオンである、キャンドル・アカデミア。来日した彼女は、旅行で京都に訪れていたタズサと偶然出会って意気投合。そのままタズサの家に滞在する事になったのだが...。
こんな感じ。フィギュア界のBIG4に数えられるタズサが、シニアの厳しさをキャンディーに教えるお話。タズサの強さが一際目立った内容でした。
序盤は仲の良い二人だけど、後半、己の力を過信しているキャンディーに、タズサがその身を持って現実を突きつける。その容赦無さは流石です。態度は全然変わらないのに、やってる事はとても厳しい。しかし、実力差があり過ぎるため、タズサは本気で相手にはしていなかったからでしょうか。一方的に虐めていると言う感じは全然せず。非常に楽しく読めました。
しかし、普通に振舞っているだけなのに、周りを取り繕う事をしないがために誤解を生んで一方的に悪役になるのは、読んでいて歯痒いものを感じます。他のフィギュアの選手等と仲良くやっている姿を見ると尚更。やっぱりタズサは良いキャラだ。
次の巻はおそらく世界選手権。今回大きな挫折を味わったキャンディーが、どのような形で再登場するのか、非常に楽しみです。今回は名前だけの登場だったリアも、間違いなく出てくるだろうし...待ち遠しい。