七人の武器屋

第17回ファンタジア長編小説大賞・佳作を受賞した作品。
武器屋「エクス・ガリバー」の、オーナー募集のチラシを見て集まった7人の少年少女。首尾良く譲り受けたのも束の間、倉庫にはロクな武器も無く。それでも何とか開店にこぎつけたものの、お客は全然入らなくて...。
こんな感じ。なかなか上手くいかない商売を、あれこれ工夫して盛り上げようとするお話です。
主役級が7人はちょっと多いんじゃね? なんて思いながら読み始めたのですが、ちゃんとキャラが立っててビックリ。また、中盤、経営が軌道に乗らずに重苦しい方向に話が進みそうになるところを、面白い作戦で切り替えしてるんですが、この辺でいかにもライトノベルだなぁと、良い意味で妙に納得しました。本格的な経営物にせず、あくまで主人公たちの成長をメインに据えたのが良かったかと。
幾つかツッコミを入れたくなるシーンもありましたが、普通に楽しい一冊でした。この先「エクス・ガリバー」がどんな発展を遂げるのか気になりますな。続編は出なさそうですが...出ると良いなぁ。