三辺は祝祭的色彩

今年の6月に『飾られた記号』でデビューした佐竹彬の2冊目。ミステリーなシリーズ第2巻です。
VRショウを見学しに行った道理と渚が、その会場で起こった殺人事件に巻き込まれるお話。とりあえず書き方が、相変らず森博嗣っぽいのには目を瞑るとして。ミステリー部分は前巻ほど違和感も無く、普通に読めました。しかし...キャラが立たない。道理が時折周囲に与える圧倒的な感覚と言うものが、一体どんなものでどれだけ凄いのか、全く伝わってこないのが何とも微妙です。渚は渚で、これと言った特徴が無いし。ミステリー部分だけで十二分に面白いならともかくなぁ。流石に、もう少しキャラに魅力が欲しい所です。
今回、フルメタのテッサの兄貴っぽいポジションなキャラが出てきて、ラスボスが確定。後何冊で完結するのか分かりませんが、前巻と合わせて、話の方向性が定まった感じがします。一応継続して読む方向で。