ガトリング・メロディ

第11回電撃小説大賞・金賞受賞作の続編。
不思議な力を持つ母親の一族の謎を解くため、旅に出たネリム。ヤドラ一族と呼ばれる人々を求めて遠い街へと向かったが、そこで「青の小隊」と名乗る一行に捕らえられて...。
こんな感じ。主人公のネリムが、一体何のために住み慣れた街を離れて旅に出たのか、その理由が全然思い出せませんでした。全部読んだ後に表紙めくったところのあらすじを読んで、「あーそうだったっけ」と納得したぐらい。何を目的として行動しているのかが良く分からなかったため、主人公が周りに流される事で、話が進んでるような気が。また、主人公を含めて皆キャラ薄くて、殆ど印象に残らなかったのも辛い所です。
内容的に、タイトルの『ガトリング・メロディ』が意味する部分が一番の読み所なのでしょうが、それでも大して盛り上がらない。ついでに「入隊」のくだりは、もっと意外性が欲しかったかと。今回のストーリーの割と肝となる部分なだけに、あまりにも予想から外れない展開はなぁ。何でもエロを混ぜれば良いってもんでもないだろう...。
と言う訳で、総じてかなり微妙な一冊でした。まだ暫く続きそうな雰囲気ですが...面白くなってくれると良いなー。