群青神殿

今日も小川一水
主人公・俊機とヒロインのこなみは、海底に眠るメタンハイドレードを探すために作られた潜水艇パイロット。こなみの天性の勘で、順調にメタンハイドレード層を見つける事が出来ていたが、そこへとある依頼が舞い込んでくる。それは、世界各地で頻発している大型船が沈没する事件の調査で...。
こんな感じ。海の底からやってくる未知の生物によって船舶の航行が脅かされるのですが、その生物の探査を行うと言う形で話が進みます。
未知生物の探索。これだけで燃えました。最初は全く分からなかったものが、読み進めるにつれて徐々に正体を現していく過程が大好きです。常にワクワクしながら読めるのは、本当に良い事ですね。
また細かい伏線が少しずつ張り巡らされていて、それが最後で一気に収束するのが読んでいて気持い良い。ここの所小川一水漬けになっているせいか、読んでいて「あ、これ後で使う伏線だな」と、細かな所まで分かるようになってきた気がします。その後、予想通りな展開になると読みが当たって嬉しい反面、意外性が失われてしまうのが、少し寂しかったり。
と言う訳で、満足な一冊でした。次はどれ読もうかなー。