バード・ハート・ビート 舞姫天翔!

なにやら評判が良さそうなので購入。
移動の足に巨鳥を使う世界が舞台。主人公のテオは競鳥騎手を志し、愛鳥のミルヴィルと共に運び屋の仕事をしている少年。ある日の仕事帰り、テオは猛禽に襲われている大ハトと、その乗り手である異国の少女・リーンを助けるが、この少女、なにやら訳ありで...。
こんな感じ。典型的なボーイミーツガールものなんですが、これがすげー面白い。巨大な鳥に乗って空を翔けると言う設定自体が、個人的にはかなり魅力的なのに加え、話自体も熱くてグッド。特に終盤の盛り上がり方は、素晴らしいの一言です。
主人公には幼馴染の女の子もいて、リーンに対して張り合うシーンなんかもあったりするんですが、恋愛パートはそれほど重要じゃない印象を受けました。単純バカな主人公の、単純が故の熱さを存分に味わえるのが、一番の読み所ではないかと。ミルヴィルも良いキャラ(鳥だけど)だし、テオとの絆が描かれるシーンなんかも最高でした。
と言う訳で、非常に満足した一冊でした。綺麗にまとまっているので、続編が出る事は無いと思いますが、もし出たらキッチリ買う方向で。この作家さんの本は初めてだったのですが、他の作品も同じぐらい面白いのかなぁ。今度探してみよ。