ゼロの使い魔 5

ゼロの使い魔』新刊。今回は短編集です。
学院は夏休み。アンリエッタ女王の密命を受けて、街で情報収集をする事になったルイズと才人。二人は、とある酒場に住み込みで働く事となったが、プライドの高いルイズにウェイトレスが務まる訳も無く...。
こんな感じで始まります。夏休み中、ルイズ達がアルバイトをしている酒場を舞台に、キュルケとタバサの出会いの話, アンリエッタの話と続く内容。
キュルケとタバサの話は、短編集には相応しい内容でグッド。正反対の性格の二人がどうして仲良くなったのか、少々不思議だったのですが...これでちょっと納得。
一番気に入ったのは、アンリエッタの話。ルイズとシエスタに加え、これでアンリエッタも才人争奪戦に参加する事になったら、かなり面白い事になりそうですが、流石に無いか。
ところで。ルイズの独占欲の強さは、この作品のラブコメを面白くしている大きな要因だと思うけど...しかし、もうちょっと才人は怒って良いと思うのは自分だけでしょうか。毎回ルイズの怒りを全身で味わう羽目になっているのが、不憫と言うか何と言うか。ルイズに対して、強く出るようなシーンが少しでもあれば、受ける印象も全然変わると思うんだけどなー。
と言う訳で、それなりに楽しめた1冊でした。欲を言えば、もうちょっとラブコメパートが多めだと、より良かったのですが...この辺は次巻に期待しますかね。