星屑エンプレス ぼくがペットになった理由

小林めぐみの新作。
銀河帝国の皇女が乗るロボットアーマーに踏み潰されものの、サイボーグとなって復活した主人公・千高知。しかし、軍機密の技術で復活したため自由を失い、皇女と共に行動する事になって...。
こんな感じ。『食卓にビールを』とは趣が異なるSFです。皇女・ナオシスタは、殺人の容疑で死刑を宣告された友人を助けるためにとある惑星に向かい、高知と共にその殺人事件の真相を解決するために調査する事で、話が展開していきます。
SFの要素は舞台設定だけで、『食卓にビールを』みたいに話の中核に食い込んでくるような感じではなく、アッサリとした感じ。富士見ミステリー文庫にしては珍しく? ちゃんとミステリーなお話だったのが意外で面白かった。キャラも魅力的な人物が多くて良い感じだし、普通に満足した一冊でした。
どうやらこの作品はシリーズとして続くそうで。ナオと高知がこの先どんな関係になっていくのか気になるし...続きが楽しみです。