想刻のペンデュラム

今月デビューの新人さん。
兄に恋した妹がジブリールっぽくて、天使まで出てくる。これだけ見ると『天使禁猟区』が思い出されてしまう訳ですが...当然内容は全然違います。大雑把に言えば、2000年も昔の諍いのケリをその子孫達が着けると言う話。
微妙と言うか何と言うか。ロザリオ下げた巫女さんが日本刀で戦い、高校の制服を着た女の子は鎌を振り回すと言う色々混ざった世界観に、どうにも馴染めませんでした。また、主人公を巡った恋愛模様やら、かなり派手な戦闘シーンやら、盛り上がる要素は沢山あったものの...その割には心を動かされる程の熱い展開は殆ど皆無だった気がします。キャラも立ってるのか立ってないのか良く分からなかったし...。特にテコンドー使いの役割が良く分からなかったなぁ。良さげなキャラだっただけに、少々残念。
と言う訳で、随分とのっぺりした印象を受けた一冊でした。これ一冊で完全に完結しているので、続編は出ないのかな? 次は別の作品になるんですかねぇ。