復活の地 3

『復活の地』最終巻。
帝都に第二次震災が100日後に起こると言う、衝撃的な事実が発覚。避けられぬ災厄の被害を最小限に食い止めようと、セイオやスミルが立ち回る形で話が進みます。
最高に面白かった。首相・サイテンの政略により権力を失いながらも、第二次震災に備えるべく、セイオやその仲間達が地道な活動を続け、帝都民一人一人が災害に備えるようになっていく過程が非常に素晴らしい。多くの人間が少しずつ努力して、その成果が形として表れる話と言うのは、読んでいて身が震えました。
また、終わり方が凄く綺麗にまとまっているのも好印象。最後の一行まで楽しませてくれる作品はなかなかお目にかかれませんが、これはその数少ない作品の一つだと思います。
という訳で、非常に満足な全3巻でした。買い溜めしておいた小川一水の本は、これで全部読んでしまいましたが...他の作品も読みたくなってきた。本屋で漁りますかね。