第六大陸 2

第六大陸』の2巻。完結編です。
この巻は、1巻のように技術的な問題を乗り越えていく展開ではなく、事故によるイメージダウンで苦しくなった資金繰りを何とかしようする様を、この事業の発案者である少女・妙の成長と共に描いています。
追い詰められた妙に、とある出来事を境に大きな変化が訪れるのですが、その過程がとても良い感じ。ただ、中盤から終盤にかけて、ちょっと展開が急ぎすぎている感じがしたのが少々残念な所ですが、それも月で大量に発見された謎の物質「イングー」の正体で全部気にならなくなりました。これのお陰で、最後の最後までワクワクしながら読み通す事が出来て、非常に嬉しい。まさか最後にこんな展開を持ってくるとは...。本当に良いSFでした。
と言うわけで、とても満足のいった2冊でした。同じ作者の作品である『復活の地』も全部買ってあるのですが、この分だと期待できそうですな。楽しみ楽しみ。