蟲と眼球とテディベア

日日日の5冊目。第一回MF文庫Jライトノベル新人賞・編集長特別賞受賞作です。
才色兼備の高校教師・賢木が、教え子でもある恋人・鈴音の家へと向かう途中、一人の占い師と出会う。彼と彼女にとてつもない不幸が訪れると言う占い師の言葉が引っかかっていた賢木は、鈴音の家から帰る途中に引き返したのだが...。
こんな感じ。平穏な日常を送っていた主人公二人に、突如として訪れた不可解な事件を発端として始まる、現代ファンタジーものです。
狂乱家族日記』や『アンダカの怪造学』に比べると、ちょっとインパクトに欠ける気がしました。登場人物の中の「眼球抉子」と言う名前だけは凄いインパクトだったけど...どのキャラも微妙に弱いし、話もそれほど盛り上がらないし。ちょっと拍子抜け。まぁ終盤のグリコは割と良かったので、読み所が無いわけでは無いのですが...もう一押し欲しかったかと。
一応続編が出てもおかしくないような終わり方になってますが、出るのかなぁ。終わり方は綺麗だったので、このまま完結でも良い気がしますけど...どうなんだろう。