トゥインクル☆スターシップ 8

Book

庄司卓の新刊です。男女比1:4999の、恒星間移民の実習船・トゥインクル☆号を舞台としたSFラブコメ第8巻。
それなりに恋愛話が盛り込まれている事自体は喜ばしい事なんですが...ミヅキはいつまでも素直じゃないし、セーラはウジウジしているし、マリーは良い感じだけど出番少なかったし、ユズリハも同じく出番殆ど無いし。どこまでも煮え切らない展開に、腹立たしさすら覚えてしまった。
絶対量としてのラブコメ分は多いけど、キャラも多いんで、一人あたりのラブコメ分は大分密度が薄くなっているような気がします。せっかくどのようにでも話を展開できる設定なのに、なんか勿体無いなぁと。まぁセイジの鈍感さも問題なんじゃなかろうかと思うんですが...あとがきを読む限りでは、女性の集団に放り込まれた男はこんなもんらしい。確かにちょっと納得。
全然進まない恋愛話以外の部分では、大分新しい展開が。でっかい陰謀が動き出したり、ビーストの正体が判明したり。さらに某キャラがすごい事になってますが...ヘルメットがなくなっていれば、変態仮面となって蘇るのです。このキャラも復活するでしょうなぁ。
ところで、暫くはこのシリーズ中心で書かれるみたいですが...やっぱりこれがが一段楽しない事には、『ヨーコ』の新刊は夢のまた夢なのかなー。