よくわかる現代魔法 たったひとつじゃない冴えたやりかた

よくわかる現代魔法』の5冊目。4巻からの続き物です。前巻のラストがすごい事になっていたので、どう決着をつけるのかワクワクしながら読了。
秋葉原を舞台に、魔女のライブラリを巡った争いが巻き起こるお話です。随分とアッサリとまとめた印象を受けました。前巻の展開がモロにツボだった自分としては、もうちょっと弓子が美鎖の事で憔悴する姿を読んでみたかったのですが...。
盛り上がりと言う点ではそれ程でもありませんでしたが、しかし凄く綺麗な終わり方をしているのがとても良かったです。多分こよみと弓子は死ぬまで友人で、こよみが弓子の最期を看取る時、それは素晴らしいタライを召喚するんでしょうね。
また所々、マニアックな台詞で楽しませてくれる嘉穂ですが、今回は「はがねを通り越してぎんを〜」と言う台詞がヒット。「鋼, 銀」と漢字を使っていないところに、こだわりを感じます。素晴らしい。
そういえば、各章のサブタイトルが全部メイド喫茶の名前になってますな。wishdollまで読んで初めて気が付きました。...既に営業していない名前が幾つか入っている辺り、微妙な時間の流れを感じたのは自分だけでしょうか。