荒野の恋 第一部

桜庭一樹の新刊。中学生になったばかりの女の子を主人公と同級生の男の子の、初めて経験する恋の話です。
マッタリノンビリした雰囲気が結構気に入りました。主人公が、自分の感情と不器用に付き合っていく様子が良く伝わってきます。相手役の男の子も同じように不器用だし...遅々として進まない二人の関係が、もどかしくも微笑ましい。面白かった。
『恋の三部作』と銘打たれているので、後2冊は同じ様な雰囲気の作品が読めそうで、いまから続きが楽しみです。