タツモリ家の食卓 1〜3

ブラックロッド』の古橋秀之に初挑戦。
主人公・忠介がある日一人の女の子を拾ったが...実はこの女の子は宇宙を駆け回る超生命体「リヴァイアサン」の子供。この子を巡って、銀河連邦とその敵側の国家がそれぞれ動き出した。普通の家だったタツモリ家は宇宙人の溜まり場になって...。
こんな話。リヴァイアサンの子供・ミュウミュウの存在を自分の陣営に取り入れようとする二つの国家と、リヴァイアサンを殺そうとするキーパー。地球側はそのとばっちりをうけて被害が出ないように立ち回る、と言うのが大体の筋ですが...内容的には宇宙人と同居する事になったタツモリ家のホームドラマですな。習慣の違う複数の人々が同居する事で起こるトラブルを、忠介は笑って、妹の陽子は怒って解決していきます。
忠介のまったりとした雰囲気が結構お気に入り。後は陽子なんかも良い味出してます。いつもはしっかり者なのに、兄がミュウミュウに構いっぱなしなのに時々イライラしている所とか、非常に面白い。宇宙人側も、みんなキャラがしっかり立っていて魅力的。バルシシアとジェダダスターツの出会いのシーンとかは良かったです。
基本的にまったりのんびりしたホームドラマって結構好きなジャンルなので、満足な内容でした。しかし3巻で完結しているわけではなく、まだまだ続くはずなんですが...もう4年ほど新刊出てませんな。もう出ないのかなぁ。