デュアン・サーク2 5

『デュアン・サーク』の新刊。
前半がデュアン達の話、後半がデュアンと別れた後のオルバの話と2部構成になっています。デュアン達はロンザ国の国王に謁見し、オルバ達はある村へ調査に赴くと言う内容です。完全に中継ぎの一冊で、全然話が進んでません。一応、これからデュアン達が戦っていく『敵』の存在だけは明らかになりましたが、それだけと言えばそれだけ。
前巻の話で登場したルルフェットとデュアンの恋愛模様が一番面白かった所でしょうか。ルルフェットの初々しさが良い感じ。しかし『フォーチュン・クエスト』もそうなんですが、あんまり恋愛要素を強くして欲しくないと感じているので、この展開は嬉しいような嬉しくないような複雑な気分です。ついでに言えば自分アニエス派だし。
またイラストの素晴らしさは、相変らず抜群。この人の書く絵はホント大好きです。今回はイラストが醸し出す雰囲気に、話が追いついていないようにすら感じてしまった...。
と言う訳で、下巻が出ない事にはどんな話になるのか良く分からない一冊でした。下巻ではデュアン達とアルバ達が合流しそうな雰囲気なので、ちょっと楽しみです。そろそろアニエスも再登場するのかな?