リリアとトレイズ 2

Book

『リリアとトレイズ』の新刊。
上巻の続き + 短編が幾つかという構成。丸々一冊上巻の続きだと思っていたから、少々短く感じてしまった。上巻から新たな展開があるわけではなかったので、話自体も短かく感じてしまったのは残念な所です。終盤、もう少し盛り上がるかなぁと思っていたのですが...。
しかし、リリアの心境の変化がとても良かった。上巻読んでいた頃には考えられないようなリリアの台詞があったりして、トレイズに対する対応が段々と丸くなっていく様子が面白いです。この調子で仲良くなっていって欲しい。トレイズが今後どうするのかも気になる。いつか正体をリリアに明かす日が来るんでしょうかね。
また短編『遺書』が収録されいるのは嬉しかった。存在だけは知っていたけど、目を通した事は無かったんで。こんな話だったんですなぁ。この遺書が書かれたのって、作中の時間だといつぐらいになるんだろう。『アリソン』の1巻より前になるのかな?
と言う訳で、それなりに満足な一冊でした。この旅行で大分距離の縮まったリリアとトレイズの行末が気になります。続刊希望。