A君(17)の戦争 8

ようやく最新刊まで辿り付きました。『A君(17)の戦争』シリーズ第8巻です。
相変らず全然話が進んでない...。もうちょっと本格的に両軍がぶつかり合う展開になると思っていたのですが、またもや小競り合いだけで次巻へ続く感じ。
両軍の戦術を、地球の過去に照らし合わせて「何処の国があの時使った」とか「だれが考えた」と言うタイプの説明が多過ぎ。しかもよく分からんし。戦術についての解説がある事自体は別に良いと思うけど、史実に基づいた説明である必要が一体何処にあるんだろう。同じ説明をするにしたって、もっと簡略かつ分かりやすい書き方があるんじゃないかと思うんですが。こんな書き方してたら、そりゃ一冊で一章しか進まないって...。
という訳で最新刊まで読み終わったわけですが、巻を追う毎に説明臭さと微妙さが増していく作品でした。戦争に関する薀蓄がバッサリ全部無ければ、かなり面白い作品になると思うんだけど、この作者だとそんな事起こり得ないだろうなー。しかし今後もこのペースで薀蓄が増えていったりしたら嫌だなぁ。