赤緑黒白

Vシリーズ最終巻。スプレーで塗装された死体が見つかると言う、連続殺人事件のお話です。
だーまーさーれーたー!! ラストの四季に対する伏線は分かったものの、その前の林の正体に関する部分には不覚にも全く気付けず。読み終わってからぐぐって真相を知ったのですが、完全に引っ掛けられました。これは自力で気付きたかった...。そうすればもっと驚けただろうと思うと、かなり悔しい。帆山と室生の関係が予想通りだったので気分良かったのですが、そんな思いも束の間でした。より肝心な事には気付けなかったんだもんなぁ。
つまり8巻の『捩れ屋敷の利鈍』はミスリードのための一冊だったわけですな。S&Mシリーズのファンに対するサービスのために萌絵を出したのばっかり思っていましたが、そんな単純な話の訳が無いよなぁ。これで『捩れ屋敷の利鈍』のエピローグで紅子が保呂草に語った内容は大体想像がつきますが...それでも、あの時の保呂草の驚き方を説明するには少々足りない気がします。まだ何か気付けていないことがあるんだろうか...。
と言うわけで、紫子さんが最後の最後まで報われなかったのは少々残念でしたが、そんな思いも全てラストの驚きで吹っ飛びました。読んで良かったです。これで『四季』を読んでも良いんですかね。他にも『四季』を読む前に読んでおいた方が良い作品って何かあるんでしょうか?