聖竜伝 1

冴木忍の新シリーズ第1巻。ドラゴンマガジン連載分をまとめたものです。
かつて、竜の守護によって繁栄していた世界が舞台。現在、その竜達の守護を失い荒廃した世界を、特に目的も無く旅を続けている二人の少年が主人公。とある街で失語症の少女と出会う。そしてさらに、一人の竜族と出会って...。
こんな感じ。滅びに向かいつつある、竜と人が共存する世界を舞台に繰り広げられるお話です。冴木忍らしい、王道ファンタジーの香りがする作品ですが、どうだろうこれは。まだ1巻なので、本格的に話が動いていないと言うのもあるかと思いますが...淡々と話が進んでイマイチ盛り上がりに欠ける気がします。登場人物がとても魅力的だと言う訳でもないし...つまらなくは無いけど、面白くも無いというのが率直な感想でしょうか。竜の子供であるソルが可愛かったぐらいしか印象に残ってないし。ただ、この竜の子供ですが、シッポを引っ張ると炎を吐くと言う設定はどうかなぁと思った。空飛ぶピンクの子豚と同じ設定だし。あの豚は衝撃波でしたが...大差ないよな。
という訳で、少々微妙な感じがした1冊でした。しかしまだ1巻なので、今後の展開では面白くなるかも知れないし。続きに期待と言う事で。