リリアとトレイズ 1

『アリソン』シリーズの続編。とても楽しみにしていた一冊です。
アリソンとヴィルの娘・リリアと、その幼馴染のトレイズ。二人は夏休みを利用して、湖のある街へと旅行に出かけるのだが、その街で...。
こんな内容。序章は『アリソン』シリーズ最終巻からの再掲となっています。『アリソン』のラストから、そのまま話が繋がっていきます。
面白かったです。期待は裏切られませんでした。トレイズを信頼しているけれども、素直になれずに突っかかるリリア、そんなリリアと上手に付き合うトレイズ。この二人のやり取りが、前作のアリソンとヴィルのやり取りを彷彿とさせてくれて良い感じ。どちらも良いキャラだし、アリソン&ヴィルに負けない素敵なコンビになっていると思います。
このシリーズの主役である、リリアとトレイズですが...読んでいて、リリアはアリソンの娘なんだなぁと言う雰囲気がしみじみと伝わってきます。トレイズは逆に両親には似てねー。と言うか...ヴィルそっくりの性格。アリソンの血を引く娘と付き合う人間は、ヴィルみたいな性格じゃないとやっていけないんですかね。
メインはリリアとトレイズで進んでいくのですが、裏ではアリソンとその彼氏もちゃんとあって、前作も大好きだった自分としては大満足。このシリーズでは35歳のアリソンですが...彼氏との会話で素直に喜んでいる様子がとても可愛い。こういうのは年齢関係無いよなぁ。
また、昨日の日記ではイラストの雰囲気が変わっていると書きました。これは表紙絵のリリアの頭身が、『アリソン』シリーズのアリソンと大分違っているような気がしたのでそう書いたのですが...本文中のイラストは、いつもの黒星紅白。ちょっとしたことで雰囲気って結構変わるものですな。
という事で、とても満足な一冊でした。いい所で終わっているので、下巻が非常に楽しみです。5月に出るそうなので、どんな展開が繰り広げられるのか想像しながら待つ方向で。
そういえば、今回のあとがきは少々不発。あんまりインパクト無かった...。