月は幽咽のデバイス

Vシリーズ3巻。今回はとある金持ちの屋敷の密室で、死体が見つかるお話。
何と言うか...この巻のトリックは驚くと言うよりも、「なんじゃそりゃ」と言う印象の方が圧倒的に強かったです。つーか、判るかこんなもん!! この事件の真相を完璧に推理できた読者ってどの位いるんですかね。それとも、ミステリーを読み慣れている人なら、そんなに難しい謎ではなかったりするんでしょうか。なんにせよ、自分にはまず到達できないレベルの洞察力が必要なんだろうなー。
まぁそんなミステリー部分はさておき。紫子さんが結構お気に入りなキャラになってきました。小鳥遊との掛け合いが結構楽しいし、保呂草の行動に一喜一憂している辺りが可愛い。それでいて、いてもいなくても話に殆ど影響を与えない微妙っぷりが素敵です。超人めいた登場人物の中で、一番普通な人間だというのも大きなポイント。超人同士の会話は長く読んでいると頭痛くなってくるんですが、こういうキャラがいると、良い感じに心休まります。今後も一般人代表として活躍して欲しい所です。
予想外に1日1冊のペースで読めてます。電撃の新刊が手に入るまでは、このままVシリーズを読み進める方向で。