ARIEL番外編1 侵略社会の新戦艦

この前本編が完結した『ARIEL』の番外編。
内容的には宇宙人側の後日談で、1章には『ARIEL読本』に載っていた話が収録されてます。地球を侵略し終わったハウザー達が、老朽化した戦艦・オルクスの代わりとなる戦艦をハウザーの姉・ダイアナの紹介でテストする事になって...と言う感じで話が進んでいきます。
面白かったです。後半の戦闘シーンがかなり盛り上がって良い感じ。『ARIEL』の時は金銭上の問題とか装備の問題など、幾つかの制約の中で全力を尽くして戦っていたオルクスのメンバーが、スポンサーと新戦艦・ルキフェラスを得て、本来の力を振るう様が読んでいて心地良かった。まぁ、ハウザーあたりはこの展開に納得していないと思いますが...。
また、今回の敵役であった正規軍第三艦隊司令官である、ハウザーの父も相変らず良いキャラでした。このキャラが敵役の指揮をとっていなかったら、これほど面白くはなかっただろうなーと思ったり。脇役までしっかりとキャラが立っている作品は素晴らしいですな。
と言うわけで、結構満足な一冊でした。まだ暫く続きそうなので、今後どういった話になっていくのか、楽しみです。