百鬼夜翔 霧が開く黎明

百鬼夜翔』シリーズ最終巻。長らく続いたこのシリーズも遂に完結です。
結構楽しみにしていたんですが...正直、非常に残念なラストでした。もっと盛り上がるかと思ってたのに、そんなシーンは全然無かった...。大きく広がった話に決着つけるのに精一杯と言う印象を受けました。他にも納得行かない展開がチラホラと。
一番納得行かなかったのは、ルゥの扱い。別に好きなキャラだったわけではないけど...何のためにあったエピソードなのか理解できん。妖魔夜行のラストでかなたのお父さんや霧香さんがやられた時ぐらいの衝撃があればまだしも、そこまで感情移入できるほどキャラが立ってたとは思えないし。結局、妖魔夜行ほど百鬼夜翔はキャラが立ってなかった、と言う印象が最後まで付いて回ったと言う事なんでしょうなぁ。
後はラスト付近の洋大の告白シーンにも、何故このタイミングで!? と思わずポカーン。洋大と律子と麦、この3人の関係に、しっかりと決着が付くとは思っていましたが...まさかこのタイミングだとは思わなかったです。
長いこと読んできたシリーズのラストだと言う事に加えて、前巻が結構面白かったので、この最終巻にはかなり期待していたのですが...本当に残念でした。まだ外伝集が出るらしいんで、そちらでで巻き返してくれると信じてます。