イコノクラスト! 2

榊一郎、今月2冊目の新刊。
神の怒りに触れ滅びに瀕している異世界に、神の代行者と戦うロボット「イコノクラスト」のパイロットとして召喚された主人公と、その幼馴染。前巻で代行者を倒し、英雄と褒め称えられた主人公の省吾は、英雄として大々的に人々の前に立つ。多くの人々に感謝される中、しかし新たな代行者が...。
こんな感じ。前巻の続きを受けて、民衆の前で主人公・省吾と「イコノクラスト」のお披露目を行うと言う展開で話が進みます。
主人公は世界の救世主と言う事で、5人の姫巫女が仕えてます。この5人はそれぞれ、省吾を召喚した秘密結社の幹部の家の者で、身の回りをサポートする一方、篭絡して自分の家の権力を強める役割も担ってたりするもんだから、省吾は完全にハーレム状態。しかし迂闊に手を出すと権力争いに巻き込まれるし、なにより一緒に召喚された幼馴染の目が光ってる。狙いすぎな設定だよなーとは思いつつ、普通に楽しんでる自分がいます。面白かった。
まぁこれだけだったら少々微妙な作品になってしまうところですが、裏では色々と陰謀が蠢いている影がチラホラと見えるし、「イコノクラスト」での戦闘は決して一筋縄では行かなかったりと、色々読みどころがあって面白い。序盤はハーレムネタで盛り上げ、中盤は陰謀ネタで黒く攻め、終盤は戦闘絡みの割と重めなシリアス展開...と、メリハリがあって読んでて飽きないのもグットです。流石は榊一郎と言った所でしょうか。
前巻もそうでしたが、今回も主人公が...な状態になったところで終了してます。基本的にはお約束を連発しているような作品なので、この終わり方だと、大体次の巻の展開も想像できますが...その「お約束な展開」を読みたいのです。楽しみ楽しみ。