シュプルのおはなし 3

小さな少年・シュプルが、おじいちゃんの宝箱にある品物を題材にして、お話を作って聞かせる短編集・第3弾。
今回シュプルが扮するのは、占い師と探偵とサーカスのピエロ。最初の2編は可も無く不可も無くと言った印象だったのですが...最後、サーカスの話がとても良かった。中身は非常にベタベタな別れのお話なんですが...この手の話はモロにツボなのです。この一編が読めただけでも、個人的には大満足な一冊。良いものを読みました。
前巻で出てきた女海賊キャラが、ムルカと同様レギュラー扱いに。3巻まで来ると、多少マンネリ感が出てくるかなぁと読む前は思いましたが、これで話の幅が広がりそうですな。次が楽しみです。