星界の戦旗 4

すげー久しぶりに出た、『星界』シリーズの最新刊です。
星界軍へと復帰したラフィールは、<襲撃艦>フリーゴウの艦長としてジントと共に、三ヶ国連合との戦争へ復帰した。星界軍は新たな作戦を打ち立て、三ヶ国連合への攻勢を強めていたが、その折、中立の立場をとっていたハニア連邦に動きが...。
こんな話。長期休暇を終えたラフィール、前巻で生まれ故郷との問題に決着をつけたジント。どちらも再び軍へと戻り、同じ艦にて戦線へと赴きます。乱舞するアーヴ語や、ラフィール、アトスリュア、エクリュア達の台詞回しが非常に懐かしく感じました。「あー星界の新刊なんだなぁ」と、読んでいてとても感慨深かったです。
内容としては、大きな話の前半部分と言った内容のためか、説明的な部分が多くて、ラフィールもジントも出番が少ない。この二人の会話が殆どありませんでした。特にジント。半分ぐらいまで読んだ所で、一言二言台詞あったかな? ぐらい。後半はもうちょっと出番増えましたが、それでも主役二人の出番が少ないと、あんまり楽しむ所がありません...。ついでに、フリーゴウの新しいメンバー達にもほとんどスポットが当たらないので、キャラがイマイチ立ってないし。まぁ完全に次巻へと続く内容なので、次まで読まないことには何とも言えませんけどね。
また、読んでいて地図が欲しいと思いました。メインが宇宙戦争なので、それぞれの国や門の位置が把握できないと、どうにも読み辛い。一応、戦旗1巻の付録に地図がありますが、これだけだとちょっと足りない。次の巻には付けて欲しい所です。
しかし、次はいつ出るのかなー? こんな終わり方をしておいて、まさかまた3年待てなんて事にはならないと思いたいんですが...。