食卓にビールを 1, 2

友人より薦められて、久しぶりに小林めぐみの本を読みました。ビール好きな人妻女子高生が、宇宙人絡みの不思議な出来事に遭遇する短編集。
主人公はどんなに不思議な出来事に遭遇しても、未知の事柄に対して不安よりも先に好奇心がくるタイプで、しかも出てくるのはヘンテコな宇宙人ばかり。笑い転げるような面白さは無いものの、作品全体に漂う風変わりな雰囲気が何とも言えず良いです。この雰囲気を的確に表現するのはとても難しいんですが...「まったりと変」で通じるだろうか? 何はともあれ、読んでてとても楽しかった。
元々は成人主婦と言う設定だったのが大人の理由で女子高生と言う設定になったかも? と言う、曰くつきのヒロインだそうですが...確に読んでて良く分かる気がする。明らかにモデルは作者自身だもんなぁ。あとがきと本編でノリに差が無いし。
後、イラストがとても素晴らしいです。読む前はそうでもなかったんですが、読み終わってから改めて表紙を見ると、本当にイメージぴったりでビックリしました。やっぱりイラストも、作者本人がモデルなんだろうか...。
独特の雰囲気があるので、読む人を選びそうですが、自分はかなり気に入りました。しかし...次の巻っていつ出るんだろう。連載誌が季刊だからなー。気長に待ちますか。