空ノ鐘の響く惑星で 5

『空ノ鐘』新刊。内乱に一区切りつき、これから国を建て直そうと矢先、ウルクのいるフォルナム神殿から急を告げる使者が来る所から話が始まります。
相変らずの面白さで、今回も楽しく読めましたが...ウルクが...ウルクがぁぁあ!! そろそろウルクとリセリナでフェリオの取り合いが始まるかなぁ? と期待してたのに。なんでこんな展開に...全国のウルクファンが暴動起こしそうです。パラムンもそうだったけど、この作家さんの書く幼馴染キャラは酷い目に遭う運命なんでしょうか。未来の無い感じの書き方されてたけど、流石に大丈夫だろうと思いたい...。
しかしこの仕打ちも、後々の展開で爆発力を高めるためと思えば...痛くない、多分。いやほら、鬼のいぬ間に、リセリナが悩みながらも猛烈に自己主張とかしてくれたら最高じゃないですか。そこでウルクカムバック→泥沼とか。あー読みてぇ。まぁそうならない可能性が大きいけど...なんにせよ、これでさらに面白くなる事だけは間違いない。メッチャ楽しみ。
どうしてもウルクに目がいってしまうこの巻ですが、当然それ以外にも読みどころはあります。個人的に良かったのは、フォルナム神殿の神官たち vs カシナート。メイヤーとレミギウスの台詞が素晴らしかった。
後は、カラーページの地図が地味に良いです。これまでも地理関係の描写はありましたが、文章と絵では分かりやすさに歴然の差がありますな。作品に対する理解度も深まるし、地名が沢山出てくるような作品には、全部地図をつけて欲しい...。個人的には、キャラ相関図と対を成すものだと思ってたりします。人物と世界観、どっちも重要だよね、って事で。
そんな訳で、物凄く続きの気になるところで終わってて、早く続きが読みたくて仕方ない。来年の春ぐらいには読めるのかなぁ?