聖地に流れる円舞曲

棄てプリの新刊。一応外伝扱いになるんでしょうか。内容的には、本編終了後の「その後」を書いた作品です。
ラクウェルと外の世界から来た<竜騎士>の青年・ヒタカが、廃棄王女の一件で世界から消滅してしまった魔法を復活させようとするお話。ラクウェルが中心と言って良いのかも知れません。シャノンやらパシフィカは、ラクウェルがヒタカとの恋愛沙汰になるのかと、期待しつつ、後について行く感じです。
普通に面白かった。ヒタカの竜機神・オウランがラクウェルに嫉妬してるあたりは、典型的な展開なんですが...それでも面白く読めるあたり、流石に安定しているなぁと。酒を飲んだラクウェルも、遂に降臨。あー、こんな風になるんですねぇ。そりゃ、周りは必死になって止めるわなぁ...。しかし、どんなになっても、スーピイ君への思い入れは変わらないようです。敬礼と吶喊には笑った笑った。
全体的に楽しかったのですが、ただ、暗殺者の少女は少し蛇足だったようにも感じました。出番少ないし陰も薄かったし...この作品の続きでも書かれるんでしょうかね。
この棄てプリ、まだ2冊もあるそうで。「過去の話」と「その後の話」はそれぞれやってしまっているんですが...一体どんな内容になるんでしょうか。ちょっと楽しみ。