先輩とぼく 3

Book

『先輩とぼく』シリーズの3巻。
今回のメインは無口な少女。そんな彼女に、いきなり告白した無口な男。なんとかして二人をくっつけようと、周りが色々と企むのだが...。こんな感じ。メインのストーリーを、いくつもの小さな話で肉付けした感じの内容なのですが...もう少しネタを絞って、コンパクトにまとめた方が読みやすい気がします。しかし、アチコチに仕込まれた小ネタには、読んでいてニヤリとさせられました。2巻に比べれば、面白かった。
ただ、入れ替わり以外の設定をほとんど覚えていない上に、やたらと登場人物が多いのでかなり読むのに苦労しました。生まれ変わり少女とかナルシストとかのりちゃんとか、ほとんど誰だっけ状態。と言うか、覚えていたキャラって主人公とヒロインと川村ぐらいしかいない...。
男女の入れ替わりと言う設定が、ここに来てドンドンと形骸化してきている気がします。主人公とヒロイン、どちらも入れ替わった性別に馴染みきっているあたり、改めてこの設定を使う気は無いのかもしれませんが...それだと、話の方向性が見えないんだよなぁ。まぁギャグとラブコメで突き進むなら、それほど必要ではないのかもしれませんが。