我が家のお稲荷さま。 3

このシリーズも、もう3冊目ですか。早いもんだ。
ある日、高上家に宅配便で届いた、全身を白い拘束布でガチガチに固められた一人の女の子を巡って、昇が誘拐されるお話です。
シリアスな展開でもシリアスに徹しきらないのが、この作品なんでしょうか。今回、昇は誘拐されたりとかしてるんですが、あんまり緊張感が無い。それなりに盛り上がるけど、「まぁなんとかなるんだろう」と思ってしまっているのが、緊張感を薄れさせている気がします。まぁ、この作品に緊迫した展開を望む事自体が間違ってるのかもしれませんが...。
今回も美咲さんは報われず。いつもよりも頑張っているように思えたのですが...間が悪かったよなぁ。いつになったら、コウやクーに嫉妬するのが無意味だと気づくんだろう...。けど、そんな美咲さんの振る舞いがとても気に入っているので、別に良いんですけどね。個人的には、ココが一番注目している点だったりします。
今回の話、完全には完結はしておらず、次巻に続くようです。そのために張られた伏線が、良い具合に話を盛り上げているせいでしょうかね。全体的に、2巻より面白くなっているように感じました。張られた伏線をどう回収していくのか、楽しみです。