学校を出よう! 6

先月出た5巻の続き。
何を書いてもネタバレになってしまうのですが...とりあえず面白かったです。上巻で結構シビアな状況になってしまった第三EMP学園ですが、下巻に入ってもシビアな状況は変わらず。話が進んでいくにつれて、状況は更に厳しくなり...そして驚愕の結末。完全に騙されました。事件の真相が、まさかこんな形だったとは...。
徐々に厳しくなっていく状況に独自の理論で立ち向かう宮野は、相変らず素晴らしかった。完全に主人公と化した気がします。茉衣子の心境に、微妙な変化があったのも見逃せない所。ちょっとだけ素直になっただけなんですが、それがまた良い。抱きつかれて赤くなっている所を見せたくないがために、床に突っ伏して顔を隠してるところとかは最高です。後、ラストの宮野との会話なんかも。おかげでもうしばらく、このコンビを見る事が出来そうです。上巻に比べると活躍の場面は少なくて、宮野や高崎兄の方が良く動いてましたけど、この一仕事だけでも、重要な役割を果したんじゃないかと。
また、真琴も相当良かった。軽いノリの中に、時折含まれる愁いが何ともいえません。そして、高崎兄との関係にも決着が。と言うか、前々から着いていた決着を、ようやく知ることが出来たと言った方が正しいのか。ちょっと意外だったけど、よくよく考えれば当然ですね。
結局、<年表干渉者>とかがガスガス出てきて、それに引っ掛けられた形でしょうか。宮野が彼女らの存在、と言うか彼女らのいる世界の存在に気付いたことを除けば、この5巻と6巻は、彼女らの視点から見た何気ない日常だったのかなーと、読み終わって思いました。普段からこんな感じで干渉してても、、宮野たちの世界に属する視点では、彼女達の行為に気付く事ができるわけ無いんだよなー。