賢者の国の魔法戦士

魔法戦士リウイ』シリーズ、約1年振りの新刊。
魔精霊アトンの復活により、世界は滅亡の危機に直面していた。リウイ達一行は、ファン王国のリジャール王から親書を預かり、賢者の国オランの国王と謁見。アトンを倒すためには、「ファーラムの剣」と呼ばれる聖剣が必要である事を知る。僅かな手がかりを元に、剣を探しに出るリウイ達。しかし、その探索にはオランから選ばれた冒険者が参加。共に探す事になるのだが...。
こんな話。久しぶりの新刊で大分話を忘れてたけど、まぁ大して問題もなく読了。いつも通りのノリと展開で、特に目新しい事も無かったのですが...それなのに、何故か面白く感じる。不思議。
「ファーラムの剣」を探すために、その手がかりがあるとされる遺跡へと赴き、そして手がかりを手に入れる。そこに絡んでくるオランの冒険者。そのリーダーは気が強くて生真面目な女騎士・シヴィルなのですが、これがリウイを目の仇にして突っかかって...と、まとめるとこれだけ。けど割と楽しかったんだよなぁ。
微妙な部分は微妙。特にシヴィルが心変わりしてジーニに転びかかってる所とかは、唐突過ぎて頭ん中疑問符だらけになります。しかし、多分その辺を読み流すスキルを身につけたと言うか、いい加減慣れたと言うか。基本的にはリウイの英雄譚なわけで、そう考えると結構よく出来てるんじゃないかと。続きが楽しみになってきました。英雄としての魅力は、ナシェルとかファーンとかベルドには、まだまだ及びませんが...。
次巻は遂にロードス上陸? パーンやディード達の出番はあるんでしょうかね。