空ノ鐘の響く惑星で 4

『空ノ鐘』新刊。
国を敵国に売ろうとする第二王子・レージクと、遂に衝突する事となった第四王子・フェリオ。フェリオは王宮へと兵を向け、レージクとクラウスが迎え撃つ。内乱の行方は...。
こんな感じ。この巻で内乱は一区切りのようです。行ったり来たりの戦の行方に、ハラハラしながらも読了。今回も文章の安定感は抜群。安心して読めました。かなり面白かったです。
内容的には、内乱のシーンがメインとなって話が進んで行きます。戦の駆け引きやら戦略やら色々あったのですが、個人的に一番良かったと思ったのは、ラストのクラウスとフェリオのシーン。判りやすく熱くて最高。フェリオがどんどん良いキャラになっていってますな。全編通して、フェリオのカリスマ性と言うか、人を惹きつける才が滲み出てる。だんだんと大物になっていく過程を見るのは、読んでいて非常に楽しかったです。
前巻でヒロイン張ってたウルクは、今回はお休み。その代わりにもう一人のヒロイン、リセリナが大活躍。...やっぱりウルクと二人して出る事はないんですかね。しかし戦闘のシーンぐらいしか出番がなくて、あんまり目立ってなかった気がします。せっかくウルクがいなかったんだから、もっと積極的にいって欲しかったかもしれません。
一区切りついたところで、ラストには新たな騒動が。と言うか、これからがメインなんじゃなかろうか。フェリオがどこまで成長していくのか、とても楽しみです。次も期待。