護くんに女神の祝福を! 4

激甘ラブコメ『護くん』シリーズの新刊。
前巻で名前だけ登場した「プロイセンの魔王」、日本上陸。「魔女ベアトリーチェ」ことヒロイン・鷹栖絢子を我が手にせんと、堂々と学校に乗り込んできた。恋人に手を出される形になった護くんは気が気でないが、負けるものかと世界最高峰のビアトリス使いに立ち向かっていって...。
こんな話。強烈なライバル襲来と言ったところでしょうか。圧倒的な力を持つ「プロイセンの魔王」ヨハンと、まだまだ駆け出しの護くん。力の差は歴然だけど、絢子の思いは護くんにある。ヨハンの強引なアタックに絢子は靡かない、そう信じつつも、しかし、どこか信じきれない護くん。すれ違う2人。良い感じにこじれてます。後半ちょっとシリアス過ぎるかなぁと言う印象を受けましたが、面白かった。
基本的にはヨハンと護くんが中心で話が進んでいくのですが...しかし、今回ツボだったのは73pのイラスト。これだよこれ! こういう展開を自分は望んでいたんだよ! さらにその後の、拗ねる絢子が最高。ベタ? お約束? それがどーした。それが話を面白くするからこそ、この手の展開は何度も使われているのですよ。しかもこれまでこのシリーズには、こういった展開ってありそうでなかったから、余計に良かった。是非ともエメレンツィアには、今後も活躍して頂きたいものです。
後はドリル2号。サブキャラの中では、こいつが一番気に入ってます。巻頭カラーイラストの晴れ着姿、そのぶっ飛んだ発想に完敗。怒髪天なイラストにも、思わず吹き出してしまった。からかったり落ち込んだり、表情豊かなのも素晴らしい。良いキャラですな。
んで最後に待つのは...言わずもがな。どこまで恥ずかしい台詞を連発すれば気が済むんでしょうね、この2人は。いい加減にせい。
ブコメはこじれてなんぼ、そう思っている自分としては、かなり満足な一冊でした。今度は絢子じゃなくて、護くんを中心にこじれた話も読んでみたい所です。続きに期待。