BLACK BLOOD BROTHERS 1

『Dクラ』の作者、あざの耕平新シリーズ。
吸血鬼の兄弟、ジローとコタロウ。二人は住み慣れた土地を離れ、人と吸血鬼が共に住む「特区」を目指し日本へと向かおうとしていた。しかし「特区」への旅の途中、乗っていた船が何者かに襲われて...。
こんな感じで始まるお話。今回はまだ導入といった感じだったのですが、それでも普通に面白かったです。
弱点だらけだけど馬鹿みたいに強いジローと、弱点ないけど弱いコタロウ。それに吸血鬼と人間の仲裁を行っている組織、通称「カンパニー」の職員であるヒロイン・ミミコ。この辺がメインで話が進んでいきます。主だったキャラはみんな立ってるし、安心して読めるのが良い。
なんでジローなのに兄? と不思議に思えたのですが、最後まで読んで納得。なかなかに凄い設定ですな。まだまだ始まったばかりなのに、この物語がどういう結末を迎えるのか、今から非常に楽しみです。
しかし、イラストが草河さんであるせいでしょうか。読んでいる途中でちょくちょく、オーフェンを思い出しました。それも無謀編。全然話は違うし、ノリもちょっと違うんだけどなー。何故かコギーとミミコが自分の中で被ります。性格全然違うのに...。
次巻からは「特区」の中での話になっていくのでしょうか。期待して待ってます。