カオス レギオン 04

カオスレギオン新刊。分厚かったです。
ドラクロワを追って河を下るジーク達は、途中で寄った街で一人の少女・キリと出会う。とある理由によって海を目指す事になったキリと共に、旅をする事になった一行。しかしジークにくっつくキリの存在に、ノヴィアは気が気でない。時には喧嘩しながらも、河を下り海へと向かうのだが...。
こんな話。いや、面白かった。ジークと遠慮なく接する事の出来るキリに対して、嫉妬するノヴィアも良ければ、キリはキリで、ちょっと悪ぶってはいるものの根は良い子、と言う、これまた良いキャラで素晴らしかったです。反発しあいながらも段々と仲良くなっていく二人。この辺の展開の、なんと熱いことか。そしてその果てに待つ結末...。1巻へ話が繋がっていく事を考えると、この結末は予想の範疇だった事は確かなのですが、分かっていても良いものは良い。これぞまさに王道。最高です。
他にもレオニスとトールの話も素晴らしかったし、灯台でのジークなんかもとても良かった。最後のレオニスのシーンなんかでは、キリとレオニス、どっちも歩いたんだよなぁと妙に感動してしまった。ホント大満足な一冊でした。
次が最終巻。この巻以上の熱い展開を期待します。楽しみ楽しみ。