エイティエリート Act 3

庄司卓の新刊。なんか、この巻で第一部完らしいです。
「城の欠片」と呼ばれる謎の物体を狙って襲撃する事件が多発していた。この事件を追うエイティエリートは、次に狙われるのは「ムスペルヘイムの炉」と呼ばれる高効率のエネルギープラントシステムだと睨み、その調査へと赴くことになるのだが...。
こんな話。誰かに焦点を絞ると言うわけではなく、話が進んでいく感じ。あえて言えばパル? けど、それほど注目されているわけでもないし。
多分ボーエンが主役だと思うのですが、この巻ではほとんど出番なし。キャラが多すぎて、一人当たりの出番の割合が少なくなっているためでしょうか。ちょっと単調な印象を受けました。二人の新キャラは、どっちも面白いと思ったのですが...。やっぱりキャラ多すぎ。
しかし、最後に再び出てきた「ランスロット・ハロウィ」の名前。これだけで自分は大満足でした。他の作品との関連性を示す単語に弱いのです。パンギャラクティカとかね。しかもしかも。今更ですが、エイティエリートのリーダーの名前、「アテナ」と言うんですよ。アテナですよアテナ。アテナと言えば、『ダンシング〜』シリーズで...! 1巻からずーっと出てきてたのに、今まで何でその名前の意味に気づかなかったんだ...。
第二部以降はランスロットが話に深く絡んできそうなので、かなり楽しみです。しかし庄司卓と言えば、完結したシリーズがほとんど無い作家さん。第一部完は良いのですが、そのまま続きが...なんて心配をしてしまうのは自分だけでしょうか。あとがきを読む限りでは大丈夫そうですが...。