スカイワード

新人さん。第10回電撃ゲーム小説大賞への応募作です。
毎年開かれる大滑空走祭。主人公・アケルは、リュージュと呼ばれる滑空艇を使ったこの大会の出場選手。大会の開催日が迫るある日、アケルに二人の少女が訪ねてきた。一人は神官学校の生徒・マリン。もう一人はなんと、城から脱走してきた舞巫女姫・ナナ。城へと帰る暫くの間、共に暮らす事となったのだが...。
こんな話。文章は微妙な感じがしたけど、話は面白かった。後半になるに従って、どんどんと熱くなる展開が良かったかなと。アケルは性別のない「中性体」で、それが原因で周りからは嫌がらせを受けているのですが...目の前に広がった絶望を、周囲の助けに支えられながらも跳ね除けて目標へと向かう展開は、とにかく熱いです。ナナはナナで、きっちりと成長していく様が書かれていて満足。良作だったと思います。
しかしアムレードの設定が良く分からなかった。なんか色々裏設定がありそうな雰囲気なのですが...続くのかな?