アリソン 3

アリソン最終巻。前巻にあった衝撃の冒頭に、どんな決着が付くのか楽しみにしつつ読了。
内容的には、前巻で巻き起こった陰謀の決着と、総ての謎に対する解答。前半の陰謀部分、一体どう話が転ぶのか中々読めずに悶えてました。最後までストーク少佐が敵か味方か分からなかった...。そんな訳で、ヴィルの謎解きシーンは面白かったです。この展開は正直予想してなかったので、相当驚き。9章に入ってからは、ゾクゾクしっぱなしでした。てっきり少佐はアリソンの父親殺した元部下だと思ってたからなぁ。さらにアリソンとヴィルの結末。とことん鈍いヴィルにはこれしかないでしょう。いや、本当に良かった。
で、序章の前・b。以下激しくネタバレしてます。
割と予想通りの結果。と言うか、物語をハッピーエンドにするなら、これ以外はないと思ってた。けど。けどね。なんか納得いかんのですよ。なんでヴィルは死んでトラヴァスになったのか、そこが分からない。ヴィルが西に強く惹かれていたのは、何度となく書かれてました。そして、トラヴァスにならなければ西の大学で勉強する事は出来なかったのかも知れません。だけど、それが子供を半ば捨ててまでやる事なんだろうか。いくら東の大使館で働く事が予定されていたとはいえ...。リリアに正体隠してる理由も不透明だし、ちょっと納得いきませんでした。
と言うわけで、少し納得のいかない部分もあったけど、総じて面白かったです。読んで良かった。貸してくれた友人に感謝です。
ところで、電撃hpに掲載された短編って、いつか文庫になるんでしょうか。出来れば、上で挙げた部分の補足付きで出して欲しいなぁ...。