ジェスターズ・ギャラクシー 4

現在の富士見で最も楽しみにしている作品の新刊。
銀河騎兵副隊長のべレズとその部下アルロンは、とある惑星で潜入調査を行っていた。その過程で、酒場で働いている女性ニムと知り合う。互いにいがみ合いながらも、段々と惹かれあうべレズとニム。しかしその裏では、着々と打倒帝国を目指す共和国派の活動は進んでいって...。
こんな話。ちょっと地名とか人名とかの固有名詞が多くなりすぎて、読んでて把握しきれませんでした。そのせいで、ちょっとゴチャついた印象を受けます。肝心のべレズとニムの恋物語も、随分あっさりとした感じになっているため、イマイチ盛り上がりに欠けてしまっている気がしました。
さらに帝国の崩壊に向けて段々と話が加速していっているため、作者が語るところの「誇り高き莫迦ども」の活躍シーンが、この巻ではほとんど皆無...。前巻や前々巻にあるような、熱い台詞が読めなかったのは残念だなぁ。大好きなのに。いや、このぐらい次の巻への溜めだと思えばなんてことないさ。「崩壊する帝国の最期」と言う設定には非常に心惹かれてるのです。この辺は前巻の感想書いた時に語ったような気がします。気になる人は過去ログ漁ってみて下さい。
そんな訳で、次の巻に期待。さて、もう一回1巻から読み直そう。